teinenchallenge’s blog

普通のサラリーマンが充実した定年後を目指します

100年の孤独

宮崎に数年住んでいた私にとって「百年の孤独」はプレミアムな焼酎であり、生産量が少なく徳仁天皇が愛飲している皇室御用達焼酎という事で当時は定価では入手困難な幻の焼酎だった。 23年の通販価格でも720MLで6千円程度している。 当時宮崎市内で一般的に…

ブルターニュ展

国立西洋美術館の「憧憬の地ブルターニュ」展がGWのためチケットが取れず、ひとまずSOMPO美術館の「ブルターニュの光と風」展に行きました。 美術に疎いためなぜブルターニュがテーマになるのか調べようと思いましたが、近所の区立図書館でブルターニュと検…

戊辰戦争の新視点

NHKの歴史探偵を見て、欧米列強が明治維新にどう影響を与えたのか興味を持った。 番組では欧米列強が戊辰戦争の時期に自国の権益を守るため何をしていたのか説明されていた。 昔から坂本龍馬や薩摩藩に対するユダヤ金融資本の支援といった陰謀論は聞いていた…

アメリカの崩壊

アメリカの崩壊 山中 泉さん著 日本ではロシアによるウクライナ進攻を予測できた専門家はほぼいない。 過去にはトランプが大統領に当選すると予測したメジャーマスコミはない。 予測が外れた原因についてはその後多くの分析がなされたが、本書もその一つ。 …

フランス革命の志士たち:安達 正勝 筑摩書房

歴史では時々革命がおこる。 世の中の実態が大きく変化したにも関わらず社会システムが変わらない結果、ひずみが発生する。 ひずみを直す大改革に取り組まなければ国は亡びると論じる。 現代の資本主義や日本の停滞は社会システムを大改革する必要性を示して…

ヨーロッパの革命:遅塚忠弓  ビジュアル版世界の歴史 講談社

フランス革命の初歩的な本を読むと以下のような理解できないポイントがいくつかあると感じた。 絶対王政の象徴である太陽王ルイ14世のたった2代後のルイ16世がなぜ民衆から処刑されるほど権威を低下させたのか。 ヨーロッパ最強の陸軍であるフランス王政軍は…

一冊でわかるフランス史:福井 憲彦

明治維新においては幕府がフランス陸軍を真似したり、明治憲法においてナポレオン法典が参考にされている。 また、3部会や基本的人権といった民主義と法典を理解するにはどうしてもフランスやアメリカの革命についての理解が 必要と感じました。 フランス史…

大名の定年後 : 青木 宏一郎

」大名の定年後」という書名だが、「大名」とは「柳沢信鴻」の事であり、本書の内容の8割は「宴遊日記」の紹介である。 信鴻は49歳で隠居し六義園に住んで江戸市中を歩き回った12年間の記録を日記に残した。 49歳から61歳の記録である。 信鴻は植物への造詣…

奴隷船の世界史:布留川 正博

奴隷船の世界史:布留川 正弘 の読書感想文 「奴隷船の世界史」あまり楽しそうな題名ではない。あえて選んで読もうとは思わないでしょう。 奴隷制などは悪であり、悲惨なものであり世の中から消えつつある人類の忌むべき記憶と感じる人もいるでしょう。 しか…

複合戦争と総力戦の断層:山室信一

複合戦争と総力戦の断層:山室信一 。 読書感想 東洋経済の学び直し近代史60冊の中の1冊。 私の知識としてWW1とは、欧州が中心であり、欧州列強のの植民地である中国にも波及した事で日本に影響したという事。 日本は欧州列強が戦乱でひっ迫した隙に中国の…

日本占領史 1945-1952

日本占領史 1945-1952 福永 文夫 中公新書 東洋経済「世界と日本の近代史」60冊 教は沖縄本土復帰50年のニュースが流れている。 沖縄戦では県民の25%が死亡し、占領により住民は収容所に送られ、住居が米軍基地のため壊された。 本土が独立後も占領が続き…

映画北斎

映画 北斎 私の期待からは外れていた。 北斎と言えば①作品 ②破天荒な人生 の2つが話題ですが、この映画では①の作品はあまり出てこない。 そうすると②であったり、作品が生まれる背景を表現したかったのかと思いますが、それも伝わらない。 北斎は7歳から90歳…

ジダネルとマルタン展

ジダネルとマルタン展 ジダネルとマルタン展 ジダネルとマルタン展最後の印象派展を見にSOMPO美術館に行きました。 コロナ禍で2年ほど行きにくかった美術展に月1回のペースに戻りました。 若い頃は絵画に全く興味がなく、30歳を過ぎたころになぜかゴッホの絵…

愛国革命民主

愛国革命民主 東洋経済「世界と日本の近現代史がわかる60冊」 愛国・革命・民主を明治維新の日本と、中国や西洋との比較において理解しようとする本ですが、いずれも私の興味の薄い分野である。 市民講座を書き直しているため、文章は平易だが説明がざっくり…

ヒルビリーエレジー

ヒルビリーエレジー 出版が2017年、5年も前。トランプ旋風が吹き荒れたときのベストセラーを今更読む。 感じたポイント 白人であってもアングロサクソン系以外は見えない差別がある。 著者が学んだイエールは多様性を重視し、白人、黒人、イスラム教など人種…

格差は心を壊す

この本は名著だが、情報量が多すぎて感想を書くレベルまで読みこなせなかった。 欧米の学者が書く本はボリュームが多くて読みにくい。 また、引用が多く、宗教や欧米の本やニュースを引用することも多いためそれを調べていると時間が足りなくなる。 取り敢え…

世界史としての第一次世界

世界史としての第一次世界 東洋経済「世界と日本の近現代史」60冊 この本は4人のジャーナリストや学者へのインタビューをもとにしています。 その中から第一次次世界大戦に至る政治・経済だけを抽出し、とそれに対する感想です。 私が学生の頃は第一次世界大…

北斎展

富嶽三十六景 神奈川沖裏 サントリー美術館で北斎展を見る。 コロナ禍で予約が不要な展覧会を探して六本木に向かう。 版画は主に大英博物館から、肉筆画は主に国内から集めたようだ。 入口では有名な凱風快晴の赤富士に迎えられる。 この版画は 4色のみで刷…

黄禍論

東洋経済において、世界と日本の近現代史がわかる60冊が特集されていた。まず手始めに「黄禍論」廣部 泉 氏著を呼んでみた。 高校教科書の第二次世界大戦の部分を見ても、「人種差別」というワードは一度も出てこない。 教科書では遅れて植民地主義を進めた…

定年入門 : 高橋 秀実

この本は多くの定年後の過ごし方をインタビュー形式で紹介してくれる本です。 その中で一番参考になった事例について。 大手建設で海外転勤が多かったが海外事業縮小で56歳で本社内勤になりモチベーション低下、東京のビル群が墓石に見えた。 自分に似ている…

ネットニュースではわからない本当の日本経済入門

ネットニュースではわからない本当の日本経済入門:伊藤元重先生 コロナ禍により20年度の経済成長率が-3.3%。30年の世界大恐慌に次ぐマイナス成長だった。私の知る世界大恐慌は、衣食住もない失業者や浮浪者浮浪者が溢れかえる悲惨なイメージ。だから世界大…

幕末から維新へ

幕末から維新へ 後書きにこの本の趣旨が良く纏まっているので紹介しよう。 通常は明治維新と言えば天保の改革、あるいはペリー来航の辺りから始めるらしい。(1840年代)。 しかし著者は、幕末における欧米、天皇、朝廷、民衆の考えや行動は17世紀末辺りから…

お坊さんが困る仏教の話

江戸時代の歴史に興味を持つ者として、興味のある最後の第五章のみコメントします。 徳川幕府がキリスト教を排除するために構築したが寺請制度。 徳川幕府ができるまでは、戒名というのは教団に貢献した公家や大名レベルなど一部人のみに生前に送られる名前…

終戦記念日

終戦記念日 終戦記念日 ※ 朝日新聞の記事からの転載です。「キメラ-満州国の肖像」京都大学山室信一」1980年に山縣有朋が主張した「主権線」と「利益線」の考え。資源のない日本が発展するには、国境の外側に利益線という勢力圏を形成して資源の安定確保が必…

教科書には書かれていない江戸時代

教科書には書かれていない江戸時代 著者が教科書の編者。教科書では通説として「学会」に認められた説を採用する。文部科学省と現場の先生からも受け入れられる必要がある。本書は自由に最先端の知見を盛り込まれている。 興味のあった章2つ程度感想。最後の…

SDGs

SDGs 絶対的貧困の6割以上はサハラ砂漠以南のアフリカで発生している。日本人として遠いアフリカの貧困にどこまで真剣に取り組めるか疑問。 ヨーロッパにとってアフリカは身近な課題である。難民来受け入れをめぐって欧州でも論争が絶えない。ブレグジット…

宴遊日記 3週間ほど前、「お殿様の定年後」を読んだ。 充実した定年後を探している自分にとって学ぶ事が多く2回読んだ。 そこで紹介されていた関連図書で理解を深める事にした。 まず、「お殿様の人事異動」と「六義園の庭暮らし」を読んだが今回は「庭暮ら…

江戸切絵図散歩

江戸切絵図散歩 永井荷風も池波正太郎もバーチャル江戸散歩が好きだったんですね。切絵図や浮世絵を見ながら散歩する事を楽しいと思う人は世の中に一定数いるのであろう。 江戸散歩のための歴史本や地形のガイドブックは沢山ある。 池波さんは「美しい地図は…

地図とデータで見るSDGsの世界ハンドブック

原書房から出版されている件名の本を借りて読みました。 一見地図やグラフがあって読みやすそうではありますが、世界中の各種団体や組織名が多く読んでいてもなかなか頭に入ってきません。 【人口】 世界の人口は2018年に76億人、2030年に85億5000万人。 205…

CSVで老後をデザインすると

CSV経営戦略 CSV経営戦略:名和高司さん 高名な経営学の先生の著書から老後のヒントを探りました。 「社会貢献」「SDGs」「CSR」「CSV」似たような言葉があって何が違うのか理解するために斜め読みしましたが、ブログへの気づきがありました。 CSV(共通価…