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江戸の暮らし事典

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江戸の暮らし事典

江戸時代の初ガツオは10万円!

 

江戸時代の高級魚は「初ガツオ」。

時代によっては一本1両したそうです。

江戸時代は約260年なので物価も変動しているため、そんな時代もあったという程度。

初ガツオシーズンになると某歌舞伎役者が2両で買ったといったことが話題になったそうです。

今で言えば寿司チェーン店がマグロの初セリで数千万円出してニュースになるのと同じ感じでしょうか?

歌舞伎役者は江戸時代、庶民では一番の高額所得者で、千両役者は年収1~2億円。

初カツオを高額で購入する事が人気の証だったのではないでしょうか。

初物でなければカツオは一匹7500円、マグロは6000円くらい。タイは4万5千円。

マグロは下品な魚としてカツオより安かったそうです。

話題はそれますが、江戸時代の「ねぎま」は、ネギとマグロを醤油汁鍋で食べるものでした。

 

冷蔵技術のない江戸時代、青魚を食べる事は下品とされ、武士は白身魚の鯛やスズキを食べる事が習慣であったそうですが、カツオも隠れてたべていたそうです。

参勤交代で単身赴任の江戸勤番の日記を見ると、カツオが手に入ったので酒盛りしたら食あたりして酷い目に遇ったことが書いてあったりします。

  

私は宮崎県に住んでいましたが、宮崎県は高知や鹿児島と並んでカツオの水揚げが多いところで。初ガツオのシーズンにはスーパーにカツオの刺身が数百円で並びます。

カツオの叩きではないですよ、刺身。

カツオは青魚なので、新鮮でなければ刺身が美味しくない。

 

シーズンは安くて美味しいと言って毎日食べるとさすがに飽きます。

カツオが飽きたと思ったら、江戸時代に思いを馳せて、現代に生まれた幸せを感じてみたいと思います。

 

高校の教科書にも物価や庶民の生活はほとんど載っていませんね。

自分が50代半ばになると、江戸時代の人が毎日どんな生活をしていたかとても興味深いです。

乾季の江戸は毎日のように火事が発生するため、財産を持っていても灰になってしまうので貯蓄をしない。

江戸時代は一人当たり45リットルの日本酒を江戸に運び入れていたと記録がある。

(女性、子供も含んだ人数で割っているので成人だけで見れば凄いですね。)

単身男性が多く、晴れの消費都市であり、宵越しの銭を持たない文化だからお酒に消えたんでしょうね。

人間臭いと思いませんか、現代の単身赴任のお父さんと同じですね。

住んでいる長屋もどうせ火事で燃えるし、燃えなくとも延焼防止のためにすぐ壊せるように簡素な作りになっている。

働かない武士や、単身赴任の武士や、近隣の出稼ぎなどは全て男性なので、家事や外食サービス業が多く、火事が多いと大工仕事も多い。

長屋は狭くて調理スペースも冷蔵庫もないから食事の保存や調理ができないため外食が多かった。

屋台の寿司、てんぷら、そばがとても多かったそうです。特にてんぷらは火事の元になるため家ではなく屋台で食べることが推奨されたようです。

江戸は仕事がたくさんあるので、健康で毎日働ければ家族3人が日々生活することがでたんですね。

もちろん飢饉が発生すると生活が破綻してしまうんですが。

江戸には様々な職業があるので単純に言えませんが、武士がサラリーマンなら、町民は小規模自営業者のような人が多かった。

学生には面白くない話ですが、おじさんになると興味深い内容でした。