teinenchallenge’s blog

普通のサラリーマンが充実した定年後を目指します

定年入門 : 高橋 秀実

この本は多くの定年後の過ごし方をインタビュー形式で紹介してくれる本です。

その中で一番参考になった事例について。

大手建設で海外転勤が多かったが海外事業縮小で56歳で本社内勤になりモチベーション低下、東京のビル群が墓石に見えた。

自分に似ている、地方営業から50歳で本社へ移動して人生の下り坂を実感した。

60歳で定年してJR宇都宮駅から10分の住宅街に移り住んだ。理由は図書館が充実しているから。実は私もいい図書館が近くにある場所に住みたい。30歳の頃から常に図書館には通っていた。読書が好きだし、勉強するにも便利だ。

あとはゴルフと食べ物が美味しい。これは誰もが希望する事だろう。

3年契約の借家らしいので3年後にどこに住んでいるかはわからないらしいが、

60歳過ぎて3年ごとに引っ越しは大変だろう。

都内にマンションを持っているので、いずれは都内に戻るのかな?

宇都宮から新宿まで2時間かかる。定住するのは厳しいな。

所沢市とか八王子市くらいかな。

次の人

63歳まで子会社で勤めた。
若い頃から対人恐怖症なので、度胸試しに着物。
会社行きたくない病。会社の前の歩道で躊躇する。
行けば何とか成る。昼休みまで頑張って休もう。
それでよく63歳まで働きましたね!
私はそれほど会社行きたくない訳じゃないけど、
仕事が辛い時には気持ちがわかる。
でも私は60歳が限界だと感じている。
会社居たくない病。一刻も早く帰りたい。
飲み会の付き合いは一切なし。妻から心配されていた。
この気持ちもわかる。毎日12時間も会社居居たら嫌になる。
集中力も体力も続かないし、人生を牢屋ですごしているようだ。
ジムは半年で辞めた。定期券を買って居酒屋や博物館に毎日行く。
野鳥の会に入って、石川県や岐阜県まで見に行く。

次の人

62歳まで業界団体で働く。
会社にはOB会があって、趣味の会や発表会がある。
びっくり、そんな会社があるんですね、50代の頃から
OBの先輩社員と接していれば定年後のイメージを掴めて
とてもいいと思う、羨ましい。
定年後まで会社の人と付き合うつもりはないが、同じような
仕事をし、収入を得ていた先輩の話は宝物だろう。
58歳で陶芸にはまった。車で1時間の教室に週間3回通う。
陶芸は時間がたつのを忘れる。朝10時から16時までやっても
あきない。手を動かす。創造的。

 

次の人

化学メーカー勤務。
30歳の頃釣りクラブを作った。
転勤のないメーカーだからできる事だね、私の会社じゃ無理。
毎月釣り船借りて海に出る。12月には表彰式をする。
また、20歳の頃から銃を持っており、定期的に鹿狩りにいく。
狩猟って4WDや狩猟犬も必要なのでお金持ちの趣味。
ミニチュアやドールハウスも作って売れた。
カメラはライカ、車はBM、お金持ちの趣味人だね。
この人は若い頃から続けているので定年とは関係ないらしい。
仲間がいる事、ある程度お金がある事、若い頃からやっている羨ましい。
私も若い頃はバイク、ウィンドサーフィン、テニス、バスフィッシング
スキー、マウンテンバイク、ローラースケートなどやってきたが、
転勤や仕事の関係で全て辞めてしまった。
スポーツ系統の趣味が多いので定年後も再開できそうなのは
テニスとバスフィッシングくらいか。
バスフィッシングを海釣りに替える事はできそうだ。

写真も面白そうだ、昆虫や城の写真。写真が目的というより
昆虫や城そのものに興味があるだけ。
芸術写真は興味がない。


多くの人が実体験として会社を辞めて1週間何もしないと罪悪感を持つと言っている。
それで結局、時給は安くてもバイトを始める。
それでジムや図書館に通うがそれでも飽きる。
千葉で農家と直接交渉して畑を借りて、NPO法人にして仲間を集めて
農福をしている、福祉を加えている。
やはり地方都市の方が農園ができる、一人でなく仲間とやるのが楽しいし楽だろう。
近隣の貸農園を見たが、個人が区割りされた農地を勝手に使う
システムなので、友人ができるというシステムではないね。
しかも民間経営でアドバイザーがいると月間5千円と高い。
まあ1日スーパーでアルバイトすれば稼げる金額。
折角郊外に住んでるなら貸農園も選択肢。今から資格取得するか。
親戚の農家に留学して教えて貰うか。

次の人

銀行勤務、55歳で役職定年で関連会社に。給料25%。
60歳で不動産会社の営業。歩合制なので収入は低いが、楽しい。

次の人

63歳でパイロット定年。パイロットは高収入だから参考にならんね。
沖縄に一軒家を借りて月に3週間住んでバーテンダーのバイト。
昼から飲んでいて若いバイト仲間が常に出入りしていて飽きない。
20年間通い続けているらしい。
月に1週間東京の自宅、宝石店でバイト。
奥さんは元CAでトライアスロンやダンスで東京住まい。
やっぱり金持ち。
世の中には不定期で非正規のちょっとしたバイトのような
仕事が実は沢山あるのかもしれない。
特に水商売や夜間の飲食店。
田舎に行けば冬はスキー場でインストラクター、春秋は農家、
夏はペンション、或いは都会へ出稼ぎ、山菜とり、役所の手伝い
みたいに安くて不定期な仕事をいくつかやる。
一つ一つの仕事は不安定だが1つくらい無くなっても大丈夫。
賃金は安いがスキルは不要、辛い仕事ではなく責任もない。

次の人

東京大学大学院を出て石油会社で55歳退職。
母の介護と体調が悪く。60歳まで引きこもり。
60歳から年金が出るのでカルチャー教室に。
高校の頃寺院が好き。大学でも建築学講義を受けていた。
大学時代の日本建築史の講義ノートは印刷したような文字。
ノートの完成度と60過ぎまで持っている物持ちの良さ。
講義の後の飲み会で知り合いがねずみ講のように増える。
TOP5は在野の研究者、本も5千冊位もっている。先生より詳しい。
お寺であった女性と台湾、タイ、ミャンマー、フランス、インド、
中国へ旅行。一部屋。容姿より頭の良い人。今までお寺で話が合う
女性に合ったことがない。

ここまで読んできて、普通ではない特殊な人が多い事に気づいた。
有名人ではなく市井に生きる一般人を描いたようでいて、
東大卒だったり、学校の先生、パイロット、多趣味の人など
やはりちょっと普通ではない人が多い。
どこにでもいる平凡な経歴、趣味、学歴、感性の人の話など面白くもない。
出版して有料で販売するには、何か面白い話題を盛り込まないと
自分でも買おうとは思わないだろう。

60歳以降、働くか、働かないか、何をして過ごすかは多様な価値観
があるので結局は自分で考えるしかない。
この本は、色んな人の定年後の実話を垣間見る事ができる。
マンションの窓から見える家々にはこの本に書かれたような定年後がある事だろう。
退職金を叩いて別荘やボートを買うのも良し、独身を謳歌するもよし。
沖縄と東京の2か所で生活するもよし。
どんな定年後を過ごしても良いのだ!
会社と自宅を往復するだけの自分にとっては視野を広げる気づきになった。